祇園祭は有名ですから皆さんご存じですよね。
先日、祇園祭の山鉾巡行(後祭)を見に行ってきましたので皆さんにご紹介。
後祭なので山鉾の数は少ないですが、ご覧ください。
尚、祇園祭を詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
山鉾巡業を見るうえで一番重要なのが見る場所です。
前祭の方が有名で観光客はそちらに詰め掛けます。後祭は実はそれほど込みません。
ですので、混んでいる場所を避ければそれなりにゆっくり並ばずに鑑賞できます。
後祭のコースはこちらをご参照。
スタート地点から京都市役所まではやはり混んでいます。観覧席もありますし。
辻回しを行う河原町御池と四条河原町の交差点も見どころなので、もちろん混んでいます。
個人的におすすめする場所は、ずばり「四条通」沿い。四条御旅所の少し後ろぐらいが良いと思います。
今回の写真はすべて柳馬場通り近くで取りました。人も少なく直ぐそばで見えますよ。
スタート地点の烏丸御池出発は9:30です。最初の山鉾は、四条通の柳馬場通りと交わる辺りに11:05くらいに到着でした。最後の山鉾が通ったのは12:10くらいでした。ご参考までに。
それでは山鉾のご紹介です。
行列の最初は祇園會の旗から始まります。
最初は「橋弁慶山」です。
牛若丸と弁慶が五条大橋の上で戦う姿をあらわしています。謡曲「橋弁慶」を題材としているそうです。
また橋弁慶山は、昔から鬮(くじ)取らずと言って、後祭の先頭を必ず巡行するそうです。
弁慶は鎧姿に大長刀を斜めにかまえ、牛若丸は橋の欄干の擬宝珠の上に足駄で立ち片足を曲げ右手に太刀を持っています。牛若丸の人形は足駄金具一本で支えているそうです。この後の山もこんなパターンが多いんですよね。
非常に残念なのが義経さんの御顔。道のこちら側からではお尻しか見れません!
うーん、残念。
2番目が「北観音山」です。
山鉾はその形態から鉾・曳山・船鉾・傘鉾・舁山に区別されるそうです。後祭の山鉾(数11基)は曳山3基、船鉾1基、舁山7基の分類されます。
「北観音山」は曳山になるそうです。
上に長い木が付いているので遠くから見ても判ります。
どんどん近づいてきます。
信号機が道路と同じ方向になっているの判ります?
引っ張ってますね。
近くでみると大きくて豪華です。タペストリーもスンゴイですね。
三番手は「浄妙山」。
宇治川の合戦に三井寺の僧兵筒井浄妙が橋桁を渡り一番乗りをしようとすると、一来法師がその頭上を飛び越え、「悪しゅう候、御免あれ」と前に進み出て先陣をとってしまったという逸話があるらしいですが、全然そんなの知りません。
うーん、公益財団法人祇園祭山鉾連合会のサイトの説明そのまんまです。
浄妙の頭に手をついてとんぼ返りしている図なのですが、うまく取り付けていますね。
次は「鯉山」。なぜ鯉?
鯉が滝を登り龍に変化する様を表しているらしいデス。
山の奥の小さな祠に素盞鳴尊を祀っています。鯉の彫刻は名工左甚五郎作とされるらしいです。
山を飾るタペストリーですが龍と西洋のタペストリーの混在形式。
後ろ側(見送と言います。)も洋風。
ベルギー王室美術歴史博物館の調査で、その図柄はホーマー作「イーリアス」物語の一場面であるらしいデス。それが祇園?に何故来たか?豪華そうだからでしょう。
正面のタペストリーがラクダなのですが、鈴鹿権現とラクダってなんか関係ありましたっけ?
御神体は鈴鹿権現の人形で、金の烏帽子に大長刀を持つ女人の姿であらわしています。
ここでひと段落。次の「南観音山」が来るまですこし時間があります。
この道を真っ直ぐ行くと八坂神社に突き当たるのですが、遠くて見えませんね。
遠くから「南観音山」がやって来ました。
旗もやって来ました。
ようやく近くに来ました。
山鉾の上の階ですが、囃し方の人でミチミチしてますね。
お尻が半分出てますが、良く落っこちませんね。
交差点を回ることを「辻回し」と言いますが、その際に車輪の下に竹を置いて滑らします。その時に使う竹って山鉾の下に収納されていたのですね。
お尻が鈴なり状態。内側には紐が垂らされていて、落ちないように常時それを握っているらしいデス。
見送は「龍王渡海図」です。立派。
道中ずっとほら貝を吹いてました。
ご神体は役行者と一言主神と葛城神の三体を安置していらっしゃいます。
長くなってきたので今回はここまでにします。
黒主山から大船鉾までは次回にご紹介。
ご期待ください!