大阪でもミシュランの星を持つお店は多いですが、手ごろな値段でランチを食べられる和食のお店は少ないと思います。
こちらの楽心さんは、場所は新福島でアクセスも良く、お値段も手ごろ。
以前から訪問したいと思っていたお店です。
今回スケジュールに合わせて予約が取れたの訪問して見ました。
入口がこちら。落ち着いた感じです。ちょっと路地を入った感じですね。
お昼の営業は12時開始のみ。12時前にはお客さんが何組もお店の前で待っていました。
完全予約制ですので並ぶことはなく、12時ジャストの開店とともに順番に席に案内していただきました。
店内はカウンター席と、テーブル席、小さ目の個室のみ。
私たちはカウンターでした。
お料理が待ち遠しい。
ドリンクメニュー。それなりに高い。(笑)
久しぶりにエビスを頼んでみました。
店内の窓の外には桜です。季節には少し早かったんですけどね。
良い気分になります。
まずは先付。貝型の器です。奇麗ですね。
さっそく開けてみましょう。
よもぎ豆腐は驚愕のクリーミー、よもぎの風味も良く、美味しい一品。
若ごぼうも初めて食べました。簡単に言えばごぼうの上の方ですが、ごぼうの風味はしつつ、ごぼうと違う食感。勉強になります。
次に八寸。デコレーションが豪華。
アップにしました。緑の下には5つの料理が隠れています。
右上のデミカップは青森の岩もずく、足赤海老とよごしかぶら。岩もずくが美味しゅうございます。
左上は河内鴨と菜の花の辛子漬け、菜の花で見えませんが下には鴨のローストがあります。この鴨美味しかったですね。菜の花も美味しいですが、あまり辛味はないです。
真ん中は長崎のアオリイカと雪中ネギのみそ和え。イカ美味い。もっと量が欲しくなります。
右下は明石鯛のてまり寿司。
左下は粟麩の照焼と自家製おから。粟麩は面白い食感ですね、くにゅくにゅしてます。
照焼の味付けも良いですが、おからも美味しかったです。
お吸い物。淡路の新玉葱と春の木の芽の揚げ真薯、海苔を添えてあります。
まず、出汁は関西風、関東出身の私にはもっと濃い味が欲しいところ。海苔は厚めで風味豊か。真薯は木の芽の薫りもあり美味しく頂けます。
さて、このお雛様とお内裏様の器はなんでしょう?
ゆばの餡かけとめじまぐろのたたきでした。
めじまぐろのたたきは単純に美味しかったですね。うえに乗っているのはなんと紫蘇の花だそうです。
ゆばの餡かけですが、なんと餡がわさび漬けの餡。つんとした風味が残る餡で湯葉に合いますね。
「のれそれ」の卵とじ。
うちの神さんは「のれそれ」が何か知らなかったので、おっかなびっくり食べてました。
「のれそれ」とはアナゴの稚魚で、高知県土佐の海産珍味で、透き通った体をしています。ゆでると白くなるので一見きしめん風になります。
そら豆とグリーンピースが入っていますが、このお豆さんが美味。特にそら豆。少し固めで食感も良かったです。「のれそれ」も新鮮で良かったです。
ご飯と漬物、お味噌汁です。
ご飯は、桜の塩漬けと壬生菜の漬物の混ぜご飯。桜の塩付けってご飯に混ぜてこんな風に使うんですね。桜の風味があり、春の一品。
お漬物ですが、単純に美味しい漬物です。多分自家製でしょう。
抹茶羊羹、苺ゼリーのせ。イチゴは「さちのか」だそうです。
風味豊かなさちのかでした。
ミシュランに偽りなし。(多分)
美味しいお店でした。土日のランチでも2月くらい前からでないと予約は取れない感じですの皆さんも予約はお早めに。
その価値はあると思います。ちなみに当日は当然満席でした。
皆さんもたまの贅沢ランチに是非!