奈良には古くからある神社が沢山あります。秋の良い天気に誘われて、神社巡りに出かけてみました。
まず向かったのは大神神社。「おおみわじんじゃ」と読みます。大阪駅から鶴橋駅までJR、そこから近鉄線に乗り換えて桜井駅まで、桜井駅から一駅ですがJRに乗り換えて三輪駅まで、1時間ちょっとですので意外と近い印象です。
しかしながらちょうどお昼前、お腹も空きましたので昼食にすることにしました。
向かったのがここ。「そうめん處 森正」、そうめんの有名店です。
席についてさっそくメニューをチェック。
噂では冬に「ひやしそうめん」を食べると凍え死ぬと聞いたので、あったかメニューを選択。
(むかごの塩ゆでって知ってます?(笑))
さて、来るまでの間で店内を紹介。
こんな感じのハーフオープンな感じの食事場所です。少しだけ屋内もあるようです。
小さな庭もあります。落ち着きます。
釜あげ太そうめんには胡麻が付いてきますので、スリスリしながら待ちます。
登場しました釜あげ太そうめん。
蓋を開ければそうめんと三つ葉のみのシンプルさ。
薬味を付けて頂けばシンプルなそうめんの美味しさが味わえます。
釜あげなので、最後までアツアツで楽しめました。もう少しコシがあるかと思いましたが、そうめんですし、そんなもんなんでしょう。
こちらはにうめん。なんとしめじは生です。あと三つ葉と天かす。個人的にはこちらの方が美味しかったと思います。出汁もよし。しめじの味わいも良し。
さいごに柿の葉すし。
中を開くと美味しそうなお寿司。実際食べても美味しかったです。
ちなみに鯖です。小ぶりで食べやすい大きさです。
お腹もいっぱいになりましたのでお店を後にします。
お土産も買えますので会計の際に一緒に購入できます。
最後に入口の写真を載せておきます。
では大神神社へ参拝です。
二番目の鳥居です。一の鳥居は最後にご紹介します。
ちなみに額には「三輪明神」と書いてあります。
参道を通って本殿へ向かいます。
手水舎です。とりあえず撮ってしまいました。
最後の階段です。
登りきると最後の鳥居があり、向こうに拝殿が見えます。
古い神社ですので、鳥居の形も古く、あまり見かける形ではありません。
こちらは拝殿です。
主祭神は大物主大神 、配祀神を大己貴神、少彦名神とされていますが、大物主大神は 大己貴神の別の名前でもあり、素人にはよくわかりません。古事記や日本書紀にも名前の見える神様ですが、別の説話が載っていたりと、謎の多い神様です。
大神神社は三輪山(三諸山)を神体山として直接、拝するようになっているため本殿を本来持たず、この本殿の中にもこちらと神域を分ける三ツ鳥居があるらしいです。
古い神様なので、掘り出すと色々出てくるので考察はここまでにします。
ご由緒の写真を載せておきます。
巳の神杉です。大物主大神が蛇の化身であることからお供えに玉子をよく見かけます。
こちらが祈祷殿。訪問当日は結婚式が行われていました。
次に狭井神社に向かいますが、その途中にあるのが磐座神社です。
少彦名神をお祭しますが、こちらも謎の多い神様です。
で、こちらはご神体が岩なんですよね。
暫く歩くと狭井神社に到着です。厳かな雰囲気は大神神社よりあります。
もう少しそばからの一枚。
拝殿の左奥に、「薬井戸」と呼ばれる井戸があるのですが、コロナのため行くことができず。
ここから湧き出る水は昔から「薬水」と呼ばれていて、この薬水を飲めばいろいろな病気が治るといわれています。ちなみに写真は撮っていませんが、すぐそばの別の場所でお水を汲むことができます。
一番重要なのがこちら。ご神体登山の入り口です。
神社のHPには
「大神神社のご神体「三輪山」は、太古の昔より神さまの鎮まる神聖なお山で、禁足の山として入山が厳しく制限されてきました。
近代になり、熱心な信者の方々の要望もあり、特別に入山を許可することとなり現在に至っていますが、もちろん三輪山への登拝は「お参り」が主眼であり、観光や一般の登山・ハイキングとは異なることに十分留意し、敬虔な心で入山いただきます。」
と書いてあります。敬虔な気持ちで参拝登山しなければいけませんので、私は登っておりません。
最後に檜原神社に向かいますが、途中の大美和の杜展望台で一休み。展望が良く気持ちが良いです。遅めのハイキングランチを食べている人も見かけました。
一応、この木々の向こうが三輪山になります。
ここから「山野辺の道」を通って檜原神社へ向かうのですが、なんというか割と難儀する道ですね。決して全部が道の整備されたハイキングコースではありません。
こんな感じだったり、
こんなところもあるのですが、
良い紅葉の場所もありますが、
ちと大変な場所もあり、
細い道もあります。
そんなハードなわけでもないですが、歩きやすい靴で行かないと大変でしょう。
大体、20~30分くらいで到着です。山野辺の道からですと、檜原神社の横に到着することになります。
正面の鳥居がこちら。
こちらが本殿になりますが、三ツ鳥居が鎮座されているのみです。
ご由緒の写真です。
境内にはボランティアの方がいて、色々と説明してくれます。皆さんもどうぞ。
ここから三輪方面へ戻りますが、実は山の辺の道はここから北の石上神宮へ続いています。
私は行きませんでしたが、たぶん北から来たと思しき方は、しっかりハイキングの格好をしていました。舐めちゃいけませんね。
最後に訪問したのは久延彦神社。知恵の神様です。入口はこんな感じですが、階段をどんどん登っています。
登った先に神社があります。
本当は神社の写真も撮りたかったのですが、小さな神社ですぐそこでご祈祷されていたので諦めました。皆さんも直接訪問して見てください。
片隅には神山(三輪山)遥拝所があります。少し明るさを調整しましたが、どうでしょうか?彼方に三輪山が見えます。
三輪の街を望む展望スペースもありました。良い長めですが、なんか鳥居も見えますね。
久延彦神社から見えた鳥居が何かというと、大神神社の一の鳥居で、大鳥居とも呼ばれ、高さ32.2メートル、柱間23メートルの日本一の大鳥居です。写真を撮るため近くに行きましたが、でかいでかい。
最後に三輪山を遠くに一枚。胡散臭い三輪山ピラミッド説もありますが、形が整っているので信じそうになりますね。
最後にJR三輪駅から帰りますが、小腹が空きました。
となればここですね。三輪末広精肉店。名物はミワコロッケ。おっちゃんの似顔絵がユニークです。
三輪そうめんを衣にしたコロッケで、ソースは不要の味付けで美味しかったです。電車の待ち時間に皆さんもどうぞ。おすすめです。
古い神社を訪ねるのも思いのほか面白かったです。
美味しいものにも出会えましたし。
古社を訪ねて悠久の昔に思いを馳せつつコロッケを食べるのも乙なものです。
皆さんも是非!!