皆さんは京都迎賓館は知ってますか?
一応公式には「京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただく施設として平成17年に建設されました。」と書いてあります。
平成17年なので割と新しい施設ではありますね。
京都迎賓館は事前登録すれば一般参観も出来ます。こんなチャンスは中々無いと思いますので、重い腰を上げていってみました。どんな感じだったでしょうか?
一応、京都迎賓館訪問のスケジュールを組んだはずですが、神さんの一言「晴明神社に行きたい。」の一言で予定を少々変更して、晴明神社からのスタートです。
阪急烏丸の駅から12番のバスで二条城方面へ、二条城を過ぎて暫く行くと晴明神社前です。
バス停前がそのまま神社ですが、鳥居には五芒星がドーン。
一条戻橋、安倍晴明が式神を留め置いた場所として有名です。以前の一条戻橋の部材を使って再現した橋が神社の入り口にありました。
神社公認オフィシャル晴明ショップ、桔梗庵。お土産屋さんです。意外と混雑してます。五芒星を激推し中。
2の鳥居。この中が本殿です。
まずは晴明井戸、実はこの晴明神社は千利休の居宅跡にあり、この井戸の水で切腹前の最後のお茶を点てたらしいデス。
厄除の桃。
御神木。
本殿全景。
先程の御神木ですが意外と大きい。
御神燈にも五芒星。
本殿の瓦にも五芒星。
顔はめパネルもありました。大分観光地化されていますね。
無料休憩所もあります。
晴明神社ですが、実は千利休の住宅跡でもあります。ですのでこんな石柱も。
陰陽師パワーを相当頂きましたので、次の目的地、京都御苑へ移動したいと思います。
ちなみに徒歩移動です。(笑)
移動途中に、現在の一条戻橋を見つけました。様変わりしてますね。
京都御苑に到着です。
ちょっと早めに到着しましたので一休みしましょう。
こちらはカフェ併設、お土産も売っている休憩所。
最近出来たばかりなので非常にキレイです。
清和院休憩所が京都迎賓館参観受付になります。
こちらも最近の建物ですね。
残念ながら迎賓館参観関連は写真禁止です。中の写真はありません。
中に入るとすぐに参観に来たのか確認があり、参観事前予約のメールを見せます。
券売機で料金を支払って(一人2000円)、荷物を預けて、待合スペースに案内されます。ここら辺の案内は非常にスムーズで手慣れている感じでした。
それとセキュリティー、しっかり管理している印象です。そうですよね、迎賓館ですから。
それと待合スペースでは、迎賓館の紹介映像を流してますので退屈することはありません。イヤホンガイドもここで渡されます。イヤホンガイドは便利ですね。
時間になると徒歩で案内人に先導されて迎賓館へ移動です。真後ろですので歩いてすぐです。
迎賓館ですが、まず最初に地下に案内されます。ここでセキュリティーチェックを受けることになります。飛行機に乗る時と同じ要領ですね。
その後、正面玄関の前に戻ってきます。
立派な正面玄関でした。
玄関前を見てみますとやっぱり広いですね。向こうに見えるのが正門です。
目の前の壁は築地塀。和風ですね。
こちら正面玄関で、迎賓館の参観が始まります。案内人の方の説明ですが、非常に流暢で完璧、そして面白いエピソードも教えてくれますので、時間が経つのがあっという間です。正味90分間退屈する瞬間がありませんでした。
開いたところ。
入って直ぐが正面玄関。受付です。
そこから他の部屋に繋がる通路になります。
これ以上侵入しては行けない場所はこんな竹の進入禁止が設置してあります。
基本的には絨毯部分しか歩けません。
さあ、次の間へ進みましょう。
最初は聚楽の間。ロビーみたいな感じです。晩餐会などの時の随行員の待合として使われたりします。
扇子が飾られています。これは季節によって取り換えるようです。
上の竹の花籠は人間国宝の方の作品。下のテーブルの相当な手工芸品。
次は夕映の間。大臣会合などの会議、立礼式のお茶のおもてなし、晩餐会の待合に使われます。
部屋の東西の壁には綴織りの技法で作られた巨大な織物2.3X8.6Mが飾られています。
大きいので圧倒されます。
西側は京都の西に連なる愛宕山に夕日が沈む様を描いた「愛宕夕照」。
東側は比叡山を月が照らす様を描いた「比叡月映」です。
実際に見ると判りますが、大きさが圧倒的です。
部屋から通路越しに池を眺めます。
この迎賓館は池を取り囲むように建物が配置されています。
奥には石庭が配置されています。
池を近写。
次は藤の間です。
京都迎賓館で最も大きな部屋です。洋食の晩餐会や歓迎式典の会場として使用されます。正面の壁面装飾も綴織です。
晩餐会で使用する食器も紹介されていました。
正面の綴織ですが、非常に大きくて立派です。月と藤がモチーフですね。
藤の部分です。非常に緻密に織られています。
舞や能、琴や雅楽の演奏が披露できるように舞台もあります。
舞台の扉の金模様ですが、截金(きりかね)という技法が用いられています。
截金は金箔を細く直線状に切ったものを、筆と接着剤を用いて貼ることによって文様を表現する伝統技法です。ビデオで紹介していましたが、気の遠くなるような作業です。
天井の照明も特殊です。よく見ると1段だったり3段だったりしますが、スイッチ一つで天井の段組みを変更して照明量を変更できます。
通路に面した天井も傾きを持たせて奥行きを表現しています。
次は廊橋です。こちらの写真の奥に見える池に掛かる橋です。
橋の中に入ってしまうとイマイチ説明が難しいですね。
基本は橋からの眺めを楽しむことになります。
非常に多くの鯉が泳いでました。
橋の四隅には大工さんの遊び心の虫が彫ってあります。
次は桐の間です。
桐の間は和食を提供する、和の晩餐室です。
桐の間に入る入口から和テイスト満載です、
床の間もあります。
座椅子だけでも随分と高級そうなのが分かります。
釘隠ですが、五七の桐ですよね。
外国の要人も来ますので、掘りごたつ形式になってます。
桐の間から見えるお庭です。
桐の間を別角度から。
桐の間にはちょっとした続きの間が付いていて、踊りや舞、琴など披露することができます。
ですので、天井に照明も付いています。
最後に和船の紹介。
なんと京都迎賓館は舟遊びが出来るのです。
建物側から。
これで京都迎賓館見学は終了です、非常に楽しく勉強になりました。
事前予約が必須で手間も掛かりますが、京都に来たからには行っておいて損のない場所だと思います。是非是非。お薦め。
さ、次の場所へ向かいましょう。次は、ベーグルとパスタです!